重陽 菊の節供

間もなく菊の節供です
一年の〆の五節供に、ご年配の皆さまの長寿をお祝いしませんか

祓信仰の日本では、季節の節目、陰陽切り替わりの時、など、時々で厄を祓い、神さまをお招きし皆さまのご加護を祈るもてなしの行事があります
9月9日重陽も日本の古来からの習わしにのっとり、祓いと祝いの重陽の行事を行います、別名、菊の節供
菊の咲く時期、高貴な花の香りを借りて穢れを祓い、長寿の神様をお招きします
菊は200種類以上あるといわれています、和菊の他にも洋菊のポンポンマムなどを飾ったり、空間やテーブルを菊尽くしに設えたり楽しい時間を過ごしたいですね

教室でも作る菊玉です

菊は日本の国花です
天皇が次の天皇にかわるとき、国賓を招いて内外にお披露目をし、晩餐会をひらきます
その時に使われるのが菊花紋の盃です
日本の木で、日本の染で、染氏が作ります
写真でお見せすることができませんが、花びらの膨らみ、工程を重ねた作品はとても美しいです

可愛い菊模様の盃

木というのは循環です
山から木を伐採し、削り、洗い、積み上げ乾燥し、家具職人、下駄職人、漆、金箔梁、染職人、たくさんの手が入り作品に仕上がります、10年かけて育った木からわずかコップ一杯しか取れない日本の色を使って作られる伝統工芸
出来上がったものには感謝の気持ちしかありません


重陽の節供

我が家の重陽の節供は、大好きな方々と、亡き祖父や職人のみなさん、お世話になった方々のあちらの世界でのご加護を祈る行事となっています
設えながら、子供時分に見た、2メートル以上に積みあげられる木材の棟
職人のおじさん、お兄さんの掛け声を聞きながら、作業を見ていた着流しの祖父の姿が思い出されます

大切な方々に日ごろの感謝を伝える日にしませんか
無病息災のお祝いに華やかに菊の節供をお楽しみ頂きたいです
菊は大輪の大きな花をかざりましょう

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