教室おさめ
今年最後の本教室での私の担当は
餅花、鏡餅、でした
授業では、蕪、も登場します
お正月にふさわしい盛物です
北海道から鹿児島まで、8名の生徒さまがお越しになり
花生け、餅花作りに歓声をあげて楽しんでおられました
花生けは各流派の流儀がありますが、南宋瓶華派では、瓶子への花生けをもします
お道具の話では、謂れや使い方に驚いていらっしゃいました
餅花はサ・クラ、日本では豊穣神がいらっしゃる座(蔵)のことを意味し、
お米で作った餅花はとてもおめでたいお正月飾りです
翌年の15日まで設えどんど焼へ持っていくのが習わしです
それぞれ生活の場は異なりますが、行事への思いに毎回共感しています
紅白の鏡餅を、奉書を敷いた三方へ
四隅に縁起のものを設えます
コロ柿などは昨今、なかなか手に入らず、事務局の方々が昔ながらの作り方で手作りをしました
(私も来年挑戦します)
鏡餅は神への精神性を表す白を重ねますが、南宋瓶華では紅白の鏡餅をご用意します
どちらでも間違いではないです
陰陽五行に関係し赤(カ)と白(ミ)で神が座するとします、故に、紅白もおめでたい、です
言葉や謂れ、語源は面白くて、これらを学ぶと、様々な場面で助けられます
最近では、食事会の場で床の間とお軸の話題になり、語り合いをさせて頂きました
失敗も多いですが(笑)訂正しつつ、まだまだ勉強中です。
更に年を重ね、10年後に鏡餅のように丸い人間になれるように思いをこめて今年も準備をしたいと思っています。
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本年も室礼展、本教室、体験教室へお越し頂き有難うございました。
日本工芸を扱う家系に生まれ、日本文化に触れ、その時の思い出を胸に過ごし、
後に室礼に出会い、自然、しきたり、文化、食材、日本の1年の生活の根本に深いかかわりがあることを知り衝撃を受けました。
自然や先人の恩恵、これらを残したいと数年前より模索しながら活動しています
厳しい場面もありますが、後押しをしてくれる出会いに恵まれた1年でした。
来年は、名古屋徳川園、横浜迎賓館、に始まり、実乃里の会の活動、私個人でも更に広げていこうと思っています。
一年また一年、事を行い成長して参りたいです。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。 いちよう
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