日本の五節句のひとつ秋の重陽の節句(菊のお祭り)です
おじいさん、おばあさん目上の方々への無病息災、長寿を願うお祭りです。花は菊、菊は日本国の国花。天皇家の家紋ですね。尊い気高い花です。重陽では大輪のりん菊を用意しました。


今年は三方に結納に使う鶴亀模様の富久紗を奉書代わりに、上には菊玉を飾りました。
本来の富久紗は、上にかけるものです、使い方が邪道でしょうか(笑)お許しください。

鶴亀と高砂で誓った通り、長い年月をともに歩み、これからも無病息災で天寿を全うしてほしいと願う室礼です。

菊玉づくり

鶴亀の富久紗 結納時に金包の上にかぶせるものです。

目出度い瓢箪に菊結びの五色紐と菊づくしの盃

直会の料理には、末代まで末永く広がるように、そして実りの秋の稲穂で祝い樽
重陽は旧暦では栗の季節ですから、栗ごはんなどもよいですが、地域の季節料理や、思い出のまたは家庭料理がよいでしょう。我が家はこの時期は山菜おこわです。それと祝いの小料理、ずいきはともに喜ぶという意味があります。

すえひろにこの喜びが続き
ますようにの祝い樽

直会の祝い料理
山菜おこわ

私の家では西方浄土のへ厄払いの室礼もします。
あちらの世界でも、穏やかに過ごせますようにとの願いを込めます。
室礼とはすべてを繋ぐ行事です。